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#3:スペースブリッジ作戦


 さて、地球でサイバトロンとデストロンが戦いを繰り広げている間、セイバートロン星ではどうなっているかを見てみよう。

 ここ、セイバートロン星でも、サイバトロンとデストロンの小競り合いが続いていた。そして両者の対立の中、豊富だったエネルギーは急激に失われてゆき、メガトロンが予言したとおり深刻なエネルギー危機を迎えていた。
 ここデストロンの本部では、メガトロン達が地球に不時着して以来彼らとの連絡が途絶え、残された者たちは僅かなエネルギーの元で、不安な日々を送っていた。
「ハァ〜……」
 本部の留守番を頼まれているレーザーウェーブの口からため息が漏れる。
「メガトロン様の連絡が途絶えてから、早一ヶ月……。あれ以来、エネルギーはみるみるうちに失われ、残ったエネルギーは僅かになってしまった……。メガトロン様から何か連絡があればいいのだが……。果たしてここも、いつまで持つのやら。」
 ぼやくレーザーウェーブ。そこへ、
「…し、も……し、もしもーし!」
 突然通信が入った。ノイズが酷すぎてはっきりとは分からないが、どうやら発信者はメガトロンのようだ。
「!! メガトロン様!」
 メガトロンとの交信復帰に、レーザーウェーブは歓喜の声をあげた。
「おお、つながったか。ところでレーザーウェーブ、そっちの状況はどうだ?」
「ハイ、現在セイバートロン星では、深刻なエネルギー危機が我々を襲っています。それもこれも、サイバトロンの連中が我々の邪魔ばかりするばっかりに……」
「わかるわかる、その気持ち。だが心配するな。俺様たちが不時着した惑星は、幸運にもエネルゴン資源が豊富なのだ。」
「何ですと!!」
「しかもそれだけじゃないぞ。この星でエネルゴンを作ろう、って言う科学者が、我々デストロンの協力者となった。つまり、だ。これからはエネルゴンを好きなだけ作り出せると言うことだ。分かるか?」
「おお!! それはなんとも素晴らしい!!」
 メガトロンの思わぬ吉報を耳にして、レーザーウェーブは思わず感嘆の声をあげた。メガトロンはさらに言葉を続ける。
「それでだ、今度、スペースブリッジを使って、そっちの方にエネルゴンを送る予定だ。準備できるか?」
「ハッ!!」

 ――数日後――

 デストロンのスペースブリッジは完成し、後はスペースブリッジが開くのを待つだけとなった。
「ナ〜ビ子ちゃ〜ん、スペースブリッジが開くまで、あとどれ位かかるかな?」
「んーとねぇ、お日様が今よりもうちょっとだけ左に寄るまでかな〜。」
「ほいほい、1200アストロ秒後ね。野郎ども、積荷の準備を急げ!」
 メガトロンの指示の元、エネルゴンキューブをセイバートロン星へ送る準備が着々と進められていった。彼等は小型輸送艇とスペースブリッジを使って、エネルゴンキューブを地球から数千光年離れたセイバートロン星に送り込もうとしているのだ。
 そして遂に、スペースブリッジが開く瞬間がやってきた。デストロン兵の間に緊張が走る。
「スペースブリッジが開いたぞ! 準備はいいか!」
「こちらセイバートロン星、準備OKです!」
「よーし! スペースブリッジ、オープン!」
 メガトロンの合図と共にスペースブリッジが開き、同時にエネルゴンキューブを積み込んだ小型輸送艇が打ち出された。成功すれば、数分後には輸送艇がセイバートロン星に到着するはずだ。
 そして数分後、メガトロンがセイバートロン星の本部に通信する。
「どうだ、レーザーウェーブ。そろそろエネルゴンがそちらについてもいい頃だが。」
 しかしレーザーウェーブの返事は
「……ダメです! 何も届いておりません!!」
 レーザーウェーブの返事にメガトロンは激怒し、
ぬぅわあにいぃぃぃぃぃ!! 一体何がいけなかったと言うのだ!」
「……おそらく、輸送艇に誰も乗っていなかったのが原因かと。……とにかく、3000アストロ秒後に再挑戦してください。」
「ハイハイ、分かったよ……。で、誰をパイロットにしようかね〜。」
 メガトロンはそう言うと、周りにいる部下達を見回し始めた。
「……まさかメガトロン様、俺達の中からパイロットを選ぼうって寸法じゃあ……」
「ピンポーン。御名答、スタースクリーム君。君がいってみるかね?」
「じょじょじょじょじょ冗談じゃねえ! 誰がそんな命がけの事をするか! 他の奴を当たってくれ!」
 スタースクリームは相当慌てふためいている様子だ。
「あっそう。つまんないの……。せっかく二階級特進させようと思っていたのにな〜。」
 メガトロンがそう言ったところで、誰もパイロットに立候補しようとはしない……。
 メガトロンがイライラを募らせていたそのとき、偵察に出ていたコンドルが戻ってきた。
「メガトロンサマ、サイバトロンノレンチュウガコチラニムカッテイルソウデス。」
「何ぃっ! ……いや待てよ……、これは使えるかも……」
 サウンドウェーブからの報告を受けたメガトロンは、何かいい作戦を思いついたようだ。
「メガトロン様、まさかサイバトロンの奴をパイロットにしようというんじゃあ……」
「大当たり〜!! これで君達が危険を冒すことは無くなった。安心したまえ。」
「安心なんか出来ませんよ! もし奴等が本部にたどり着けたら、どうなるかは目に見えています!!」
 熱くなって必死に反論するスタースクリーム。しかしメガトロンの方は、とても涼しい表情をしている。
「ちっちっちっ、甘いねスタースクリーム君。セイバートロン星に送り込むのはたかだか一人か二人だ。たったそれだけの数で本部に殴りこんだところで、我々の方が数では圧倒的に有利なのよ。わかった?」
「……そう言われてみれば……(汗)」

 一方その頃、デストロンのスペースブリッジに近い地域をパトロールしていたサイバトロン戦士たちは、近くにデストロンがいるらしいことを既に察していた。
「さっきのあのメカ鳥(=コンドル)……。間違いない、奴等はこの近辺にいる!」
「奴等、今度は何を企んでいるんだ……!? とにかく急ぐぞ!!」


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